こんなことがありましてん!(春ちゃんの「不思議な能力」の続き)(認知症の母と娘の暮らし)


ほのぼのとした出来事(春ちゃんの「不思議な能力」の続き)





1.前回のお話


前回のお話では、春ちゃんには「不思議な能力」があるということをお伝えしました。


詳しく知りたいお方はこちらをご覧ください。

ご覧下さると、ウチは飛んで喜びます。



2.今回のお話



で、今回は、こんな春ちゃんがウチをびっくりさせ、ほのぼのとした気持ちにさせた出来事についてのお話になります。


実は、2つあるんです。


3.その1



まずは、その1の出来事です。


4.その前に、日課の散歩のお話



まず、出来事を詳細をお話する前に、春ちゃんの日課である「散歩」の話をします(すみません)。



春ちゃんは、今、リハビリを兼ねて、毎日「近所に散歩に出かける」ことを日課としています。


なんと、一人です。



もちろん、以前は、ウチも同伴していました。


ですが…



ある日、突然、春ちゃんが「一人で行きたい」と猛烈にゴネ出したんです。


理由は「散歩ぐらい自由にさせてくれ!」です。



しごくマトモな理由です

そやけど、危ないから…
って進言すると…


春ちゃんが、体を張って、ものすごい顔で激怒するので、


とうとう、ウチも妥協せざるを得なくなりましてん。



ほんで、次の2つの条件つきで、一人で散歩してもらうことにしました。

  1. GPS機能付きのスマホを首から下げる
  2. あまり遠くに行かない





そうは言ってもです…



春ちゃんに「認知症の症状」が出ていることには違いありません。



毎日毎日が、ハラハラドキドキです(このような「ウチの気持ち」が、春ちゃんに伝わらないのが、悔しいです)


しくしく、三十六やで…




5.そんなある日のこと



そんなある日のことです。



春ちゃんが散歩に出かける姿を見送り、


いつものように花壇のお花に水やりをしながら「春ちゃんの帰り」を待っている時のことです。





背後から、さっき出かけたばかりの「春ちゃんの声」がしました。





えっ!
もう帰ってきたん?
えらい早いやん?


どないしてん!


と、ぎょっとして振り返ると…




6.そこには…



振り返ったそこには、


大きな大きな「カサブランカ」の花束を抱えて、興奮している春ちゃんがおりました。



えっ!
その「カサブランカ」
どないしたん?



ものすごくビックリしているウチを見て、春ちゃんは余計に嬉しかったらしく、




笑顔が爆発しまくっている顔で言いましった。



も・ろ・て・ん!





7.ところで…誰から…




どなたから、頂戴したの?



と尋ねますと、春ちゃん


知らへん人から!


と、平然と答えますねん・・・。




そっ、そないなことあるか!

あらへんやろう??


ほんまかいな?

8.春ちゃんが言うには…




なにやら、
春ちゃんが言うには…です。



散歩をしていたら、畑の隅にいっぱいに咲いている「カサブランカ」を見つけたそうです。


それらが、あまりにも立派なので、その畑で作業をしていた人に、思わず声をかけたそうです。





(多分「大きな声」やったと思う…)


このカサブランカ、

見事ですね!






すると、畑の主人が


ちょっと待っとり、



とおっしゃって、「鎌(かま)」を持ち出して、ザクザクと切ってくださったようです。




さすがに、春ちゃんも、これには感動して、



お父さんの仏壇に供えます。


と伝えたそうです(涙が出たそうな…)。



そしたら、


ほうか!ほうか!

そう、したって!




って笑ってくださったそうです。



そやけどです…


ほんまなんか?


「日本昔話」みたいな

ノリやで



そんな「調子のええ話」が
ほんまに、あるんかい?



そんな簡単なやり取りで、

こんな立派なお花を

いただけるもんかいな?


にわかに信じられへん…




9.で、「証拠写真」がこれ!



と、未だに信じられないウチなのですが、「証拠写真」がこれです。



ほんまにすごいんです。

香りも濃密でした!

これこそ
「THEカサブランカ」
でおます


お父さんの仏壇のつぼが「水色」だったもんで、ほんまに映えました。はい。


実は、もう一束ありましてん…



10.その2.



それから…数日過ぎたある日のことです。


同じような出来事がありました。


「カサブランカ」だけではなかったのです。



全く別の方(春ちゃんが言うには…)から



「お野菜」をもらって、帰って来ました。



はい、「証拠写真」がこれですねん。





なにやら、春ちゃんの話によりますと…


あるお宅の玄関先に置いてある「大きな水鉢」を見たら、その中に「めだか」がたくさん泳いでいて、面白くて眺めていたそうです。



そしたら、その家の人が出てきて、何やら「めだか」で話が盛り上がったそうな…



お暇を言って、立ち去ろうとしたら、急に「もって行き!」とお野菜をくださったそうなんです。


もう一回言ってもいいですか?



ほんまかいな?


そんな

「日本昔話」みたいな

お話があるん?



そんな「調子のええ話」が
ほんまに、あるん?


11.ほんまに…不思議



ほんまに不思議なんです。


こんなに「世知辛い」世の中で、

こんなに「ほのぼのとできる」お話が、あるんでしょうか?



ほんまに「おとぎ話」の世界です。


不思議で仕方がありません。


春ちゃんがなせる「技」なんやと思います。


12.後日、お礼に…


もちろん!


頂戴してばかりではいけません。そりゃアカンすぎます。




とういう訳で、後日、春ちゃんに「お礼」を持たせてました(ウチが大好きな「お店」のおせんべい)。



本当に、

何気ない「暮し」の
一コマですが、


よくよく考えるとです。




「こんな体験」は、滅多にできません。




大げさかもしれませんが、春ちゃんの「持ち味」が、生み出した「奇跡」のお話と言ってもいいかもしれません。




同じようにウチがしても、逆に「不審がられる」に違いないと思うんです(通報されるやもしれないです…)






以上が、「ウチがびっくりして、ほんでほのぼのとした気持ちになった」というお話でした。




こんにちは。

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