ウチが、一人で車の中で泣いたこと(認知症の母と娘の暮らし)


ウチが、一人で車の中で泣いたこと






1.これまでのお話



春ちゃんに薬を飲ますことに非常に苦慮していたウチは、


春ちゃんの「担当医の先生」に直接助けを求めることにしました。



具体的に、どんなことをしたかと言うと



春ちゃんが「薬を拒否している事情」を説明した「手紙」を渡すことにしたのです。




もっとくわしい事情を知りたいお方は、以下の3つの記事をご覧くださると嬉しいです。



なお、これらの3つの「記事の内容」には、いろいろと「えげつないこと」が書いてあります。


ひょっとしたら、びっくりされるかもしれません。



ですが、今は、ウチはこのとおり元気ですので、ご安心ください(えへっ)




いつも通り「元気なウチ」やで









2.実は、診察室を出るときにね…




さて、今回お話するのは、この「手紙」がもたらした変化についてです。




実は、診察室を出るときに、こんなことがありましてん。



春ちゃんとウチと二人そろって「診察のお礼」をペコリとした後に、



そのお礼とは別に、今回の「手紙の非礼」を改めてお詫びをしようとした、



まさにその時です!




ウチは、
先生と目が合いましてん。




さらにです!




先生が、笑ってうなずいてくれましてん。



うなずきながら、




何も言わんでも
ちゃんとわかっているから
大丈夫やで

give a look


と言う「合図」を送ってくれました。



3.このとき、あることに気づいちゃった




先生からの「合図」に気づき、


さらに
ペコリペコリと何度も頭を下げながら、



うちは、あることに、

あっと!
気づきました。

a person who suddenly notices



それは、これです!


先生が、春ちゃんの前では「何も言わず」にとどめてくれたことをです!




4.ちゃんと理解してくれはった





驚くべきことに、先生は!




ウチが、なぜ「手紙」という手段をとったのかという「思い」までも、十分に理解しておいででした。



(脳みその「作り」が、やっぱりウチとは違うんやな、さすが、先生やなと思った)



5.ちなみに、こんな理由です



ちなみに、直接「口頭」で言わずに「手紙」にした理由はですね…



春ちゃんが大好きな先生の前で、「春ちゃんを否定するような言葉」を公然と言いたくなかったんです。はい。



先生の前で「ご機嫌に調子コク春ちゃん」を、さらにはずかしめるようなことだけは、絶対にしたくなかったんです。はい。



6.ほんで、帰宅した



なんやかんやと、
無事に診察を終えた春ちゃんとウチは
我が家に戻って来ました。

car

片道30分から40分かかる道中です。




帰宅するなり、すぐに春ちゃんをお風呂に入れましてん(コロナ感染予防のため)。




ほんで、「春ちゃんの薬」をもらうために、一人で近くの薬局へ出かけました。



7.ほしたら、こんなことがあってん



薬局に着いてすぐに「春ちゃんの薬」の処方箋を出して、



少々疲れていたので、その日は、そのまま薬局で待つことにしました。



すると、ほどなくして名前が呼ばれました。





ほしたらです。
こんなことが、
さらにありましてん。

person rubbing eyes


薬を調剤をしてくれた薬剤師さんが、次のようにおっしゃたんです。




今回、服用する時間が「食後2時間空腹時」から「食前」に変わっています。


先生から、何か説明を受けましたか?




うんにゃ、受けてない。


受けてないけど・・・・


受けてないけど・・・・


受けてない、けどな・・・・


受けてないの、やけどな・・・


受けてないのやけどな・・・・


なぜそうなったかの趣旨だけは、めっちゃ分かる・・・


ウチは、泣きそうなのを堪えて、薬剤師さんに「大丈夫」とうなずきました。




8.車に戻ってん!


ほんでです。




「春ちゃんの薬」をもらって、薬局を後にし、



ウチは、足早に車に戻りました。



車の座席のシートに腰かけた途端にです。



目の前の「風景」がぼんやりと、かすんできました。



7.・・・・!




そうです。

なんと、ウチ、泣いてたんです。

crying person




自分の頬に、涙がはらはらと伝わるのを感じました。



この時こそ、まさに、薬にまつわる「ストレス」から解放されたと、分かった瞬間でした。



もう、「空腹状態」をつくるために、春ちゃんが「盗み食い」をしていないかをいちいち監視せんでもええのです。



こんな行為って、
人格が蝕(むしば)まれるんや

person who watches others



もう、春ちゃんから「えげつない言葉」で罵られなくてもすみます。



ranter


溢れる涙を抑えることができませんでした。


9.ほんまに悲鳴を上げとったみたい・・・



このように、
泣いてしまったのは…


突然「服用時間が変わった」と言われて、たしかに動揺したのもあります。



でも、こんなことで、普通は泣かへんと思います(そうでっしゃろ?)



そやけど・・・ウチは泣いたんです。



ほんまに「ウチの心」は、悲鳴を上げとったみたいです。




これほどまでに、弱っていたとは思いもよらなかったです(・・・。)


10.そやからね、一人で泣いてんよ…



めちゃ弱り切っていた「自分の心」に気づいて、ウチは車の中で一人でしばらく泣きました。



「車の中やし、誰も見てへん」と思うと、余計に涙が出てきて困りました。



内緒やけど・・・ちょっと「ひっく、ひっく」と声も出ましてん。






11.それから・・・





そんなことがあってから、

1カ月ほど経過しました。



薬を「食前」に服用するようになってから、いろいろな変化が起こりました。



まず、春ちゃんのイライラです。


ほんまに、ずい分と少なくなってきました。


以前のように「穏やかな春ちゃん」に戻りつつあります。


次に、少しずつですが、春ちゃんとウチの関係も改善してきました。


ほんまに助かりました。



つくづく思うのですが…、



この「食後2時間、空腹時」という縛りは、ウチだけでなく、春ちゃんにも、鬼のように「プレシャー」をかけていたことを実感しました。




この「プレシャー」には、気づいていたけど、気づかんふり、分からんふりをしてたんです。


すべては「薬を飲ますためだ」と自己を正当化してました。


ウチのほうこそ「えぐい」です。


春ちゃんのウチに対する「えぐい暴言」は、ウチが原因だったことに気づきました。



ほんまに、ほんまに…



今後は、この状態をできるだけキープしていきたいです。はい。





だって、
つらい毎日よりも
楽しい毎日のほうが
ええもんね。






【ウチの心が折れたお話(完)】





こんにちは。

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このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

懲りずに、毎回投稿してます。

よろしかったら、また、遊びにいらしてください。

ウチは、ものごっつい元気が出ます。