こんな変化がありましてん!(認知症の母と娘の暮らし)


こんな変化がありましてん!



1.前回のお話



前回のお話では、春ちゃんの「厄介な言動」に善処するために、ウチが考え出した「3つの秘策」についてお伝えしました。




ちなみに「3つの秘策」とは


  1. 春ちゃんの「厄介な言動」を「貴重なレッスン」だと思うこと
  2. 春ちゃんの「厄介な言動」に耐えることで「自分の全ての悪事をチャラにしてもらおう」と考えること
  3. 自分の「最期」を常に意識して行動すること

です。



2.で、今回のお話



で、今回のお話は、「3つの秘策」を実践することで、どのような「変化(効果)」が起きたのかをお知らせしたいと思います。


うち、こんな風になりましてん!


3.3つのことに気づいた



まず、次の3つのことに気づきました。


  1. そもそも「他人をコントロールする」ことなんてできない
  2. 投入する「エネルギー」がバカでかい割には「リターン」が少ない
  3. 結論として「時間のムダ」である


disappointed person


4.目が覚めた





そしたらです。




「他人をコントロールする」
意味なんてないやん!


Surprised person


てなことに気づき、急に本当にあほらしくなって、目が覚めました。




生命を脅かすような「危険なこと」から守るために「コントロールする」ことは大切ですが、


ぶっちゃけると、それ以外は「コントロールする」ことは、別に必要ないと思うんです。




だって、その人の問題だからです。


困るのは、その人自身なんです。


このような考え方って、なんか後ろめたい部分もあって、なかなか認めづらいものですが、なんか真実のような気がします。



5.もう、使命感・正義感・信念なんか、捨てたった



次に、


春ちゃんを「ちゃんと介護しなければならない」という


  • 使命感(なにがなんでも任務を成し遂げようと思う気持ちや責任感)
  • 正義感(正義を貫こうとする気持ち)
  • 信念(それが正しいと堅くゆ信じ込む気持ち)

などは、捨ててしまいました。



このような気持ちを頑なに抱くと、介護に完璧を求めるようになるんです。


  • ちゃんと薬をのませなくちゃダメだ
  • ちゃんとお野菜から食べさせなくちゃダメだ
  • お風呂も毎日入らないとダメだ
  • 散歩も行かせなくちゃダメだ
  • 昼間は起きて活動させなくちゃダメだ
  • ・・・・・・・・ダメだ


なんて、めちゃくちゃ自分にタスクを課すんです。


こんなことをしてたら、そのうち、どんどん自分が苦しくなって、最後に絶対につぶれます。


自分の目に見えて分かってきました。


ほんまに
自分の為にならへんねん!

exhausted person


自分を苦しめるものであれば、とっと捨てるに限ります。


なので、ことに介護については、きっぱりと捨ててやりました。




6.「6割でよし」ができるようになった



このように使命感・正義感・信念などを捨てて、


その代わりに「6割でよし(OK)!」とすることにしました。



よくよく落ち着いて考えると、

thinking person




今まで必死にやっていた「タスク」の6割程度(60%)ができていれば、「取り返しのつかない問題」は生じないんです。




7.「見て見ないフリ」ができるようになった



「6割でよし(OK)!」ができるようになると、「見て見ないフリ」も自然とできるようになりました。



【これについての」「具体的なお話」は次回にします!】

8.関係性がよくなった


さらに、
  • 「6割でよし」
  • 「見て見ないフリをする」

ことが普通になると、春ちゃんとウチとの関係性が良くなりました。


9.動揺することが少なくなった



以上のように
  • 「6割でよし」
  • 「見て見ないフリをする」
  • 関係性が改善される


と、ウチの気持ちも余裕が出てきて、激しく動揺することが少なくなってきました。



10.気づいたら、コントロールするのを止めていた



気づいたら、結果的に、春ちゃんをコントロールするのを止めてました。



ちなみに、今、ウチが気にするのは、朝のお薬と晩のお薬だけです。

  • ちゃんと薬をのませなくちゃダメだ
  • ちゃんとお野菜から食べさせなくちゃダメだ
  • お風呂も毎日入らないとダメだ
  • 散歩も行かせなくちゃダメだ
  • 昼間は起きて活動させなくちゃダメだ

といった呪縛から抜け出すことができました。



11.口癖が増えた!



「エンマ大王さま、ごめんなさい」が口癖になりました。



これは、いくら

  • 「6割でよし」
  • 「見て見ないフリをする」
していても、



ときには、春ちゃんの「厄介な言動」にイライラしたり、凹みそうになることがあるからです。



このようなときは「エンマ大王さま、ごめんなさい」「どうか天国行きでお願いします」と唱えながら、やり過ごすことにしているのです。


口癖が自然と増えました。



ほんまにこんな感じで、祈ってます

praying desperately



ちなみに、これが、自分で言うのもなんですが、



こんなときに
何が「エンマさま」
やねん????

あほちゃう?

person who laughs out loud


って、自分でつっこんで、笑ってしまうんです。



でもです。


この笑いのおかげで、メンタルが病まずにすんでます。


「笑い」って、本当に治癒力あると思います。




12.そして、最後に・・・



そして最後にです。


ウチ、なんと、
誰にも「期待」しなくなりました。




春ちゃんだけでなく、「親戚」にもです。



なぜならです。


「期待」すること自体が「他人をコントロールする」ことにつながることに気づいたからです。




「他人をコントロール」することは、

  1. そもそもできない
  2. 投入する「エネルギー」がバカでかい割には「リターン」が少ない
  3. 結論として「時間のムダ」である

ということに気づいたウチは、



期待することも、
同じとちゃうん?


と、気づいちゃったんです。




つまりです。



「期待」することも、
  1. そもそもできない(虫が良すぎる)
  2. 投入する「エネルギー」がバカでかい割には「リターン」が少ない
  3. 結論として「時間のムダ」である

なのだと思うのです。




「期待」すると、ワクワクすることもあるけど、ヤキモキしたり、イライラすることもあります。


「期待ハズレ」に終わったときなどは、ぬぐいきれない「失望感」で自分がいっぱいになります。


中には、相手に対する「憎悪感」が生まれることもあるんです。



このような「おぞましい感情」に、自分の貴重な「エネルギー」と「時間」が消耗されると思うと、ぞっとします。


人に「期待」する自分を捨てることができました。



13.以上、まとめると!




以上をまとめると…


  1. 春ちゃんの「厄介な言動」を「貴重なレッスン」だと思うこと
  2. 春ちゃんの「厄介な言動」に耐えることで「自分の全ての悪事をチャラにしてもらおう」と考えること
  3. 自分の「最期」を常に意識して行動すること

という「3つの秘策」を実践したら、



  • 目が覚めた
  • 使命感・正義感・信念を捨てた
  • 「6割でよし」ができた
  • 「見て見ないフリ」ができた
  • 関係性が良くなった
  • 動揺することが少なくなった
  • 春ちゃんをコントロールするのを止めていた
  • 口癖が増えた
  • 誰にも期待しなくなった


というような「変化」が起きて、



その結果、ウチ、なんか、前よりもめっさクールになりました。




でもです。もしもです。


もしも、どうしてもアカンようになったら、然るべき「第三者機関」に介入してもらおうと思っています。




今まで、目の前のことばかりでパンクしそうになっていたのに、



今では、こんな「先の話」まで見通せるようになれました。







こんにちは。

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このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

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ウチは、ものごっつい元気が出ます。