薬局に落ちてたんだよ「ターニングポイント」が! (その2)(認知症の母と娘の暮らし)

薬局に落ちてたんだよ、ウチら2人の「ターニングポイント」が!





こんにちは!

なるべくなら、毎日「平凡に過ごしたい」と願っているウチです。





今回は、前回の続きのお話になります。


ちなみに、前回のお話の記事はこちらです。




1.前回の簡単なまとめ



「わざわざ、お前さんの記事なんぞ、読む時間はねぇぞ」というお忙しいお方ために、前回の話を簡単にまとめてみました。



実は、半年前から、ウチは、


春ちゃんの行きつけの「薬局」から、

「認知症に関する冊子(以下、「認知症の冊子」と言います)」をちょくちょく貰って帰っては、

  • 冷蔵庫の横
  • テーブルの上
  • 玄関の下駄箱の上
  • 春ちゃんの机の上
  • 床の間の座卓の上
  • トイレの戸棚


など、あっちこっちと、さりげなく置きまくっています。



なぜ、このように
置きまくっているかと言うと



これらの「冊子」に、ある「カラクリ」を仕掛けたからです。



ちなみに、
これは「カラクリ人形」

Karakuri doll





2.ほう!お前さんが言う「カラクリ」とは、なにか?



はい。ウチが仕掛けた「カラクリ」とはですね・・・



これですねん!

People who appeal



「認知症の冊子」をあっちこっちと置いておくことで、



春ちゃんが

万が一

ちょっとでも「認知症」に向き合う気になったら

プライドや世間体など、なんの気兼ねなく

いつでも簡単に

「認知症に関する情報」に手を伸ばせるように仕掛けたのです。


別名「カラクリ冊子」です。



3.また、なんで?


はい。

なぜならです。


この頃、ちょっとしたことで、「すぐに大騒ぎしてしまう春ちゃん」を見ていられなくなったからです。

Rampage person


多分、今現在の春ちゃんの心の中は、


認知症に対する不安や焦り、イライラなどで一杯なんだと思います。



4.ウチは思うんです!




ウチは思うんです。


  • どんどん不安になるのも
  • どんどんイライラするのも、
  • どんどん焦るのも
  • どんどん自暴自棄になるのも、
  • どんどん意固地になっていくのも、
  • どんどん性格が悪くなっていくのも、


今現在の春ちゃんの症状を
考慮して言えば

ぜ~~~~んぶ




春ちゃんが手に入れている「認知症に関する情報量」が絶対的に少ないからやと!



「認知症が何か?」



その実態を知らんから、

余計に(必要以上に)


本来しなくてもよい不安・焦り・イライラが募りまくっているのやと思うんです!


5.圧倒的に少なすぎる!



図書館にも行きたがらないし、テレビも見ない、スマホもパソコンも苦手な春ちゃんです。


どう考えても、情報入手する「手段」が圧倒的に少なすぎます。


多分ですよ。


今現在の春ちゃんの情報入手先は、

  • 新聞の記事
だけやと思うんです。


新聞がたまに掲載する「認知症」の記事だけです。


(そら、少なすぎるよ・・・)


6.さらに、厄介なことに・・・



ほんでです。



ただでさえ、このように情報量が圧倒的に少ないのに、


さらに厄介なことに、



春ちゃんは、プライドが高いうえに、

認知症に対して「ある種の偏見」があります。




つまりです。「認知症は『世間体』が悪いから、忌み嫌う」という偏見です。


これは未だに、どこかで「認知症」は「痴呆症」だと考えているからやと思います。



「プライド」も然り、
この「偏見」のハードルが高すぎるねん…


めっさ、問題やわぁ。

Thinking person


このような「プライド」なり、「偏見」が、

  • 新しい情報
  • 新しい考え方
  • 新しい工夫

などから、一切背を向けることになり、次第に遠ざけることになったのだと考えています。


7.こんな、偉そうなことを言ってますが・・・



まあ、このように、めっさくそ偉そうなことを言うとりますが、


このような考え方になったのは、


もし、
自分が、認知症を発症したら、
どうするねん?

People who are scared


と自分に置き換えて、ものごっつい本気で考えたからです。



これだけは、分かることがあります。



ウチは、春ちゃん以上にパニックになります。



間違いなく、パ二くる。
それも、相当えげつなくなる。

People who are feeling sick


そらもう、めっさくそ不安・焦り・イライラでいっぱいになります。



ほんで、血眼になって「認知症に関する情報」を探しまくると思うんです。


あらゆる「文献」を探しては、自分に当てはまるかどうかに必死にチェックしまくります。


8.ハッとしましてん!




以上のことを想像してみて、
ほんで、ハッとしました。






ひょっとしたら、

今の春ちゃんも、
そんな状態かもしれへん?

知りたいことが
たくさんあるのとちゃうか?

Surprised person



と・・・。



それに、最近、ちょっとした「出来事」があったので、さらに強く感じたのかもしれません。


(これについては、またいずれお話ししたいと思います)



9.と、いうわけで、



というわけで、


春ちゃんがその気になったら、いつでも情報に接することができるように、


ウチは、あっちこっちと、家じゅうに「冊子」を置きまくることにしたのです。



せやからな、
家じゅう、「冊子」だらけやで…



10.そして、ひたすら機が熟すのを待ってん!



そしてです。


ウチは、ひたすら機が熟するのを待つことにしました。



(なぜ、このようにしたのかは、またいずれお話ししたいと思います)





焦らずに、待ちましてん!

People hiding in the wall and looking



11.ほんで、待つこと半年!



ほんで、待つこと半年です。



やっと、機が熟したようです。、





春ちゃんが、認知症の冊子をこっそりと読むようになりました。




コッソリ見たら・・・

A person looking secretly from behind the ceiling



ベットで寝たふりをして、隠れて必死に読んでいる春ちゃんがいます。




そして、本日、


春ちゃんがデイサービスに出かけた時に、ベッドの枕の下に隠して置いてある「冊子」をとってきました。



これです。



何度も何度も見ているらしく、相当くたくたになってました。


(ほんまに、くたくたやねん)


12.これが、「ターニングポイント」ちゃうか!




ウチは、


「薬局」から貰って来た
この「認知症の冊子」が、



春ちゃんとウチの「ターニングポイント」なるのとちゃうかと真剣に思っています。



いや、きっと「ターニングポイント」に違いないです!



あんなに探しまくってたけど

なんと「薬局」に落ちとった!

「冊子」が「ターニングポイント」に化けたんです!







この「認知症の冊子」が、春ちゃんの「不安・焦り・イライラ」を変える転機になるんだと本気で考えてます。



Those who are trying to overcome difficulties




13.だって、さらにこんな変化があったから!



だってです!


すでに、
こんな「変化」もあった
からです!




これについては、また長くなるので、次回に知らせしたいと思います。






【次回につづく】



最後に、これは、

あくまでもウチ個人の意見として

ですが、



  1. 知識や情報がちゃんとある上で、抱く「不安・焦り」
  2. 知識や情報が少ない中で、抱く「不安・焦り」


この2つの中で、


それぞれ抱く「不安・焦り」は、同じ「不安・焦り」でも、中身が全く違うような気がします。



ウチは、

何かしら、どこかで踏ん張れる
「ターニングポイント」が
早く巡ってくる


のは、知識や情報がちゃんとある上で、抱く「不安・焦り」のほうやと思うんです。



逆に、

「ターニングポイント」が
巡ってくるどころか

失望のドロ沼に
どんどんハマっていってしまう



のは、知識や情報が少ない中で、で抱く「不安・焦燥」やと思います。



なぜなら、
知識や情報が少ないと、



分からない事だらけで、ますます不安が増殖し、

増殖する不安ばかりに気をとられると、

そもそも「なぜ不安なのか?」に意識が向かなくなるんです。

で、モタモタしている間に、

事態はどんどん悪化していき、

焦りもどんどん募り、

焦るもんだから、余計に事態が悪化するという「最悪の事態の悪循環」が始まるからです。

こなると、「ターニングポイント」に気づくどころか、

「ターニングポイント」の方から、逃げちまうような気がします。


はい。




これは、なんとなく、
いろいろなことを見てきて
そう思うんねん。



あっつ、これは、
ウチの個人的な意見です。


「そんなん、ちゃうわい!」
と考える方もいらっしゃると思います。


それはそれで、
その方の意見を尊重したいと思います。


だって、ウチって
そないに「大した人間」とちゃうから…。


すでに、このことにお気づきの方が、
いっぱい、いらっしゃると思う…。


しくしく。


そうやねん。しくしく。







こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

懲りずに、毎回投稿してます。

よろしかったら、また、遊びにいらしてください。

ウチは、ものごっつい元気が出ます。