「かぼちゃ」が持ってくる幸せ(認知症の母と娘の暮らし)

「かぼちゃ」が持ってくる幸せ



今回は、「かぼちゃ」が登場するお話です。


pumpkin




1.二人とも、ほんまに大好き



実は、春ちゃんもウチも「かぼちゃ」が大好きです。


シンプルに昆布のお出汁とお醤油だけで煮た「かぼちゃの煮物」でいただきます。


砂糖は一切入れません。みりんも…。

(びっくりするやろう?)
(入れへんねん)


「かぼちゃ」だけの甘みで食べるのが、我が家の定番となってます。


「かぼちゃ」と「白米」があったら、それだけでも満足してしまう感じです。


(ちょっと変わっているかもしれへん)


このように、ちょっと風変わりな「かぼちゃ」愛好家の春ちゃんとウチなのですが・・・



「かぼちゃ」に関しては、ものごっつい「厳しい条件」がございます。



好みにやかましい(うるさい)のです。



これじゃないと許さん!
という選り好みがあるんです。


The person who complains


2.厳しい条件とは、これ


「厳しい条件」とはですね、

  • 煮たら、べちゃべちゃする「かぼちゃ」は、あきません。アカンのです。

(これが大好きな方には、ホンマに失礼なことを言いまして、ごめんなさい)


春ちゃんとウチが、心からOKやと思う「かぼちゃ」は、

  • 煮ると、食感が胸がつかえるくらいほっこりとし、風味が栗のように甘いものなのです。


別名、「栗かぼちゃ」です。


3.これが、見た目では分からんのじゃ!



でもです・・・・

これがです。


  • べちゃなのか?
  • 栗なのか?

の見分けが、分からへんのです。


見た目が全く同じだから、ちんぷんかんぷんです。




緑色が濃ゆくて、丸い「かぼちゃ」は、ぜんぶ「栗かぼちゃ」に見えてしまいます。




あれこれ、必死に吟味して、

これは絶対に「栗かぼちゃ」や!

と自信たっぷりに買って帰っても、


実際に料理すると・・・、

べちゃべちゃやったということが、ほんまに多いのです。



「かぼちゃ」の吟味は
奥が深すぎるねん。

Disappointed person



4.そやから「おみくじ」みたい・・・


そやからです。

  • べちゃか?
  • 栗か?

という、なんか一か八かの「おみくじ」になっとります。



必死に吟味して買って来ても、

料理するまで分からへん!



という、なんや分からへん「ドッキドキ感」をも味わえるんですわ。


5.これが、ハマりますねん。



そやから、結構、ハマりますねん。


こんな風に、毎回「当たり・ハズレ」を気にして買ってくるのは、ちょっと面白いです。




春ちゃんも「かぼちゃ」の見分けには、相当苦労してきたそうなので、


ウチが買ってきた「かぼちゃ」を見て、


どっちやろう?
ドキドキするわ~~


と楽しそうにしてます。



6.当たり、ハズレ


「当たり」か「ハズレ」かは、


つまりです。「栗」か「べちゃ」かは、


お出汁がなくなるまで煮詰めて、「かぼちゃの煮物」らしくなってきたときに、分かります。


【「ハズレ」のとき


「ハズレ」のときは、


「落し蓋」を上げた時点で、すぐに分かります。

ほんまに見た目が、べっちゃべっちゃなのです。


あちゃ~~~!
べちゃか!


って感じになります。(まあ、当然やけどな・・・)



【「当たり」のとき


逆に、「当たり」のときは!


「落し蓋」を上げると、


「かぼちゃ」の方から、しっかりと「栗やぞ!」主張してますねん。


「オレンジ色の中身」が、「みどり色の皮」でさえも、


これでもかと存在感を主張し、これでもかとホクホク感を醸し出しています。


「オレンジ色の中身」にちょっとヒビが入っていたら、もう、もう悲鳴もんです。



ぎゃ~~~~!
栗じゃ!
栗じゃ~~~!


そらもう、春ちゃんと2人でやんややんやと大はしゃぎしとります。



はたから観たら、ちょっと滑稽かもしれませんが、ほんまにそんな感じなんですよ。




今のところ、ウチが買って来た「かぼちゃ」の8割がたは「べちゃ」なので、

(ほとんど、ハズレ)


この前、滅多に出会えない「栗かぼちゃ」に出会えたときは、そらもう、めっさ興奮しました。



滅多に出会えない代物じゃ!





7.もう一大イベントになっとる



「かぼちゃ」については、いつもこんな感じです。


もはや、2人にとって「かぼちゃ」は一大イベントになっとります。



まあ言うなれば、「バレンタインデー」のノリに近いです。

(よう、分かるようで、分からへん「たとえ」や・・・)



せやけど、ものごっつい
安上がりなイベントであることは
確かでございます。

pumpkin

1個、380円ぐらいやな




8.それに、何が嬉しいかと言うと!



それにです。


ウチにとって、

「かぼちゃ」の、何が嬉しいのか!

と言いますと、



「かぼちゃ」だけは、春ちゃん、必死に料理してくれるんです!


これが、ウチにとってめちゃくちゃ嬉しい・・・




「必殺仕事人」になってくれますねん。


「かぼちゃ」はとても硬いので、木槌で叩きながら割ってくれてます。



「かぼちゃ」の
当たり・ハズレは、
料理するまで分からない!


という「おみくじ効果」が、春ちゃんをつき動かしてるのかもしれません。



今度の「かぼちゃ」は
どっちやろう?

The person pointing down


とものすごく楽しそうに
料理をしてくれます



ウチは、こっそり心の中で、


「かぼちゃ」さん、ありがとうやで。
毎回、ええ仕事してくれて
助かっているで!

Those who are expecting

と感謝してます。(これは、ほんま)


9.ただそれだけの話



という、ただ「それだけの話」です。


ほんまに、何気ないお話ですみません。



pumpkin



10.二人の中では特別なもの



そやけど、「かぼちゃ」は、


春ちゃんとウチにとってキラキラした「楽しい時間」をつくってくれる「特別なもの」なんです。


ケンカして、どんなに二人の仲がギクシャクしていても、あっという間に元通りにしてくれます。


不思議な食材です。




春ちゃんとウチが、
おでことおでこを
突き合わせて、

お鍋の中を覗き込みながら


べちゃかな?
栗ぃかな?

と首をかしげる時間や
空間そのものが

とっても愛おしくて居心地が
いいのです。



たかが「かぼちゃ」ですが、されど「かぼちゃ」です。



春ちゃんとウチにとって「かぼちゃ」は、ほっこりとした風味だけでなく、


ほっこりとした空間をも味わうことができる「特別なもの」なのです。はい。


ウチにとって、今までもそうでしたが、これから先も、


春ちゃんと食べたこの「かぼちゃの煮物」は、「ものごっつい大事で特別なお料理」であり続けるのだろうと思います。


11.忘れんといて・・・と願う



春ちゃん、この頃いろいろ忘れてくることが多くなったんですが、



「かぼちゃの煮物」だけは、ずっと忘れないでいてほしいな・・・と思ってます。


12.今日もにらめっこしているで!



話は変わりますが!


スーパーに「かぼちゃ」があるかぎり、


ウチは、これから先も「かぼちゃ」コーナーで、「かぼちゃ」とにらめっこするだろうと思います。



皮の一部分の「グランドマーク」を
見たおしてますねん。
そらもう必死に・・・
People looking for



(商品には、なるべく手を触れないようにしてるねん)


13.もしもですよ・・・



もしもですよ。

もしもです。



あなた様が、出向いた先のスーパーで、

「かぼちゃ」のコーナーで、目を凝らして 必死こいて見ている奴 を見かけたら、



たぶん、
ウチかも・・・しれません。





「ははん。やっとるな!」と笑ってやってください。






最後だけは、本物の写真です。
本日、ウチが買って来た
「かぼちゃ」です。





こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

懲りずに、毎回投稿してます。

よろしかったら、また、遊びにいらしてください。

ウチは、ものごっつい元気が出ます。