我が家の確定申告(e-Tax)の舞台裏(認知症の母と娘の暮らし)

我が家の確定申告の舞台裏で、起きていたこと



今回は、確定申告の際に起きた出来事についてのお話になります。



まあ、いろいろなことが起きて、学びの多いものでした。はい。



聞いてくれはりますか?
こんなんでしてん。




1.さあさあ、申告の期間がやってきました。



今年(令和4年)も、確定申告の期間がやって来ました!


(ちなみに、今年の期間は2月16日から3月15日までとのことです)



ご多分に漏れず、コロナの感染リスクを軽減するために、我が家の春ちゃんも

「e-Tax」で申告でございます。



春ちゃんには、申告事項を確認してもらうために、ウチの隣りに座ってもらっていました(一応な・・・)。



2.しかし、今年はめんどうやってん!



しかしです。


今年は、例年と違って、



めっさ面倒でした。





何が、面倒だったかと言うと、


「医療費控除」の申告です。



というのは、



春ちゃんは、昨年のしょっぱなの1月から入院したもんで、



そらもう、医療費の領収書の類が「山のようにあった」からですねん。



まずは、
「領収書の山」との戦いじゃった!

Exhausted person


ウチは、

  1. まず、「山のようにある」領収書を整理する
  2. 次に、国税庁所定の「医療費集計フォーム」にポチポチと入力する


という作業をせなあきません。



「山のようにある」領収書を目の前にして、ウチは、若干、吐き気を覚えました。


ちょっと、えげつなくないか?
何? この量??

Nauseous man


日々重なる領収書を見て、いずれはこうなるのは薄々と感じてました。


今となっては、「なんで後回しにしたんや!」と後悔ばかりです。



3.そやのにな・・・



それやのにです。


隣りで座っている、春ちゃんは「どこ吹く風」でしてん。




ウチが、こんなに「おえっ!おえっ!」とえずきながらやってるのに・・・です。



全くの無関心、スルー、知らん顔ですわ。



「何やっとうの?」
ぐらいの感覚でっせ。

Indifferent person



まあ、ウチも大人です。


「知らん顔」するぐらいなら、まだ許しましょう!


(えっ、許すんかい?)


4.それだけとちゃいましてん!



い~~~~や、
いやいや、いやいや
それだけと
ちゃいましてん。



春ちゃん、何を血迷ったか、ウチの邪魔ばかりしよりました。





それがな、

めっさ、めんどくさい。



春ちゃんの確定申告をしてるねんで!

もう一回言っとくな、

ウチは、春ちゃんの申告をしとうねんぞ!



5.たとえば、こんな感じ・・・


その1

【いきなり、過去の出来事をほじくりだす!】



まず、「その1」はですね。


いきなり突拍子もなく、「過去の出来事」をほじくり出して、


グチグチと不平不満を言い出しましてん。

The person who complains



(そんなん? 今、話す?)
(そんなん、今、言われても)
(知らんがな)
(あ~~! それって、10年前の話やな?)


てな感じです。


その2

【質問しといて、聞かない】



「その2」はですね。


春ちゃん、自分から質問(確定申告のこと)しといて、最後まで聞かへんのです。


途中で、気が散って、全く別の話をし出すんですわ・・・。


(質問したら、最後まで聞いてぇなぁ・・・)

(なんや、どっちでもええんかい?)

(やったら、ウチの手を止めんといて)


その3

【ひたすら、ケチをつける】



「その3」はですね。


春ちゃん、暇を持て余したのか、

急に、あれこれとあら探しをしては、いちゃもん(ケチ)を付け出しましてん。


  • やれ、障子のサンが汚い…だの
  • やれ、襖のレールに誇りがたまっている…だの
  • 2階の蛍光灯が暗い…だの


(それも、今?)
(そんなん、見て見んふりするのが「愛」とちゃうんかい!)

(最悪じゃ!)
(最悪じゃ!)



その4

【何かと、呼びつける】



「その4」はですね。


とうとう、ウチのそばから離れた春ちゃん(じっとしてられなかった)が、


離れた部屋から、ちょっとしたことで、何かとウチを呼びつけるんです。



「今すぐ来て!」
お母さんじゃ、できないねん。
はなが、して!



これですわ。



(1回や2回ぐらいなら許しましょう。)

(100歩譲って、3回、4回なら許す!)

(そやけどな、さすがに30分おきはきつい…)





春ちゃんに呼びつけられる度に、席を立ちますやろ?



ほんなら・・・、




入力がな、
どこまでやったか、
分からんようになって
めちゃくちゃに
なるんじゃい!


くそったれ!
Angry bear


春ちゃんの確定申告をしてるねんで!

もう一回言っとくな、

ウチは、春ちゃんの申告をしとうねんぞ!



あ~~~~~~!
もう!もう!もう!です。

Person in distress



6.ほんで、とうとうあきらめた・・・



こんな状況が、あまりにも続くもんで、


とうとう、
ウチは、あきらめました。

とうとう、
ウチは、気づきました。

ここは、
あきらめた方が賢いことに!



そもそもですよ。


春ちゃんの目がパチクリと開いているときに、すること自体が、間違っていたのです。



7.そやからね、寝静まってからやった




そやからです。




その日の夜、春ちゃんがスヤスヤ寝てから、作業開始しました。



領収書の全てを入力し終わった頃には、夜中の3時すぎてました。


もう1回言っときます。


夜中の3時すぎや。くそっ!
寒かってんぞ!

A person who regrets


8.ちなみに、次の日の反応



あくる日の朝、


ウチは「昨夜、必死こいてやった」ことを春ちゃんに伝えました。



てっきりね、


それなりの春ちゃんから「ねぎらいの言葉」が、返ってくるもんやと思ってました。期待してましてん。


(きっと、ウチの好物の「出汁巻き玉子」を作ってくれるんとちゃう?)

(なんて、甘い期待もしとりました)


せやけどです。


返ってきた言葉がですよ・・・、


ふ〜〜〜ん。

だけでしてん。


もう1回言っときます。


ふ~~~~~~ん!



だけでしてん。

あんまりや・・・。
あまりにも悲し過ぎる・・・・。
悲しすぎるで。

ウチ、思わず、後ろにずっこけそうになりました。






春ちゃんの反応は
ウチの想定を
はるかに突き抜けとるがな!

Surprised person


(ほんまに、春ちゃん、確定申告に興味がなかったんやね・・・)


(それじゃ、困るんやで・・・)




そやけど、春ちゃんは、ダウンロードしてプリントアウトした確定申告には、しっかりと目を通してました(目を皿にしてな・・・)

9.今回のことを教訓にした!



というわけで、


今回の確定申告の舞台裏からですよ、


多くのことを学んだウチは、


今回の経験を、これから先の「自分の教訓(戒める教え)」としました。





来年は、
こんなゴタゴタは
まっぴらごめんじゃ!

領収書は、
その都度パンチして
ファイルに綴じる。

徹底するんじゃあ!

Shivering person


10.ほんで、心の中で唱えた!



ほんでさらに、ウチは、自分の心の中で次のことを唱えました。



「塞翁が馬」
「塞翁が馬」
「塞翁が馬じゃ」

と…。


人の人生の「幸福・不幸」なんて、転々とするから予測なんてできないんです。



「不幸や」と思てたことが、後々の将来「幸福」に転じることなんて、普通にありますもん。


今回の「春ちゃんのめんどくさかった言動」もですよ。


後々の将来、ウチにとって幸せに転じる出来事になるやもしれません(たっ、多分な・・・)



  • 春ちゃんがめんどくさかったこと
  • 春ちゃんに困らされたこと
  • ウチがイラっとしたこと
  • 夜中の3時までポチポチ入力したこと
など全部が、ウチにとって「かけがえのない出来事」になるかもしれません。



11.そいと・・・ちょっと気づいた



そいとです。



今回のことで、またちょっと気づいたことがありました。




「気づいた」というのか・・・・。


今まで、頭の中で
「理解していた」ことが

今回はじめて
「実体験」と結びつきましてん。




ちなみに、

結びついたというのはこんなことです。



人は、

  • 自分が理解できる
  • 自分が想像できる
範囲だけしか、目の前の人を評価できない


ということです。



これをから言えば・・・


人は、
  • 自分が理解できない
  • 自分が想像が及ばない
範囲になると、目の前の人を評価しようと思っても、評価しようがないということです。





現在の春ちゃんは、

  • ウチが「山のようにある」領収書と格闘していたことを、ただ単に理解できなかった
  • ウチが夜中の3時まで作業したことが「どんなに大変だった」かを、ただ単に想像できなかった
に過ぎないのです(きっと・・・)。




だから、ウチを評価することができず、返ってきた言葉が、



ふ~~~~~~ん!

やったのやと思います(きっと)。




もちろん、「ほそく説明」をすれば、


以前の春ちゃんなら、このようなことは一切ありませんでした。



こんなことをいちいち説明せんでも、


めちゃくちゃ理解してくれたし、思いっくそ想像してくれてました。



ほんで、こちらが暑苦しくなるほどの「愛情」を表現してくれてました。




頭の中で理解していたこと(逆を言えば、頭の中でしか理解できてなかったこと)が


今回の春ちゃんの「薄っすい反応(無関心)」という生々しい事実を体験して、


「知識」と「実体験」が、思いっくそ結びついたのです。


まあ、これはこれで「得がたい収穫(学び)」でございました。はい。



そいと・・・。



「認知症」って、大まかに言うと「前頭葉」が萎縮していくらしいです。


(このブログをご覧くださるほとんどの方は、ご存知のことやと思いますが、)


「前頭葉」が萎縮するということは、こういうことなんだと痛いほど理解できました。


これまた「頭の中だけの知識」「生々しい事実」を通じて、


「生きた知識」としてアップデートです。



ほんまに、ほんまに。





春ちゃんと暮らすことで、


このように、ウチが学ぶことは、


これから先も「山のようにある」ようです。



今回、ウチが経験した「山のようなあった」領収書とでは、

きっと比較にならないくらいの「量」やと思います。はい。







こんにちは。

数多くあるブログから見つけてくださって、どうもありがとうございます。

このブログは、はる(春)ちゃん(母:認知症)とウチ(私)の何気ない日々の暮らしを綴ったものです。

くすっと笑えたこと、困ったこと、ビックリしたことなどを綴っています。

懲りずに、毎回投稿してます。

よろしかったら、また、遊びにいらしてください。

ウチは、ものごっつい元気が出ます。